CINE LIVEおよびEVA-LIVEとは?
CINE LIVEおよびEVA-LIVEとは、シネマカメラを使用したマルチカメラライブ制作またはニアライブ制作向けの撮影ソリューションです。
シネマカメラは、スーパー35mm等の大判センサーを搭載した映画・CMなどの映像制作用カメラで、被写界深度が浅く、高品位で豊かな映像表現を実現します。
マルチカメラライブ制作では、テレビ番組、コンサート、演劇、スポーツイベント、スタンダップコメディ、ファッションショーなどのライブイベントを複数台のカメラを用いて撮影します。また、中継車やコントロールルーム内において、カメラの画質・色調整、および、プロジェクター、ディスプレイ、レコーダー、送出機器等への映像配信をコントロールします。
ニアライブ制作とは、リアルタイムで中継はされないものの、ライブ制作に近い制作スタイルを指します。ライブで撮影された映像は、その場で微調整され、ポストプロダクションで編集された後、オンエアされます。
通常、ライブ制作ではスタジオカメラが使用されます。マルチカメラライブ撮影向けに設計されたスタジオカメラシステムは、光ファイバー伝送、大型ビューファインダー、カメラコントロールユニット、リモートコントローラのほか、タリー、コールおよびリターンビデオなどの特殊な機能も搭載しています。このような従来のスタジオカメラシステムは長い年月をかけて進化してきたものの、放送用レンズが使用されるため、イメージサークルがシネマカメラに比べて小さく(2/3型)、いわゆる「ビデオルック」な映像となり、ダイナミックレンジ、ポストプロダクションの自由度という点で不利になります。
このような背景と近年のシネマカメラの人気が要因となり、マルチカメラ撮影での「シネマルック」の需要は高まり続けています。