タイムコードを外部ロックさせる

本機の内部タイムコードジェネレーターを外部ジェネレーターにロックさせることができます。また、外部機器のタイムコードジェネレーターを本機の内部ジェネレーターにロックさせることもできます。

外部ロックさせるための接続例

図のように、リファレンスビデオ信号と基準タイムコードの両方を接続します。

リファレンス信号とゲンロックについては「外部基準信号の選択とゲンロックの設定」を参照してください。

スキャンリバース機能が動作しているときは、内部に映像遅延が発生します。遅延なく収録できる機器と本機を並列に接続して記録する場合、メインメニュー→[REC/PB]→[TC/UB]→[TC OUTPUT REF]でタイムコードの遅延を合わせる必要があります。

外部ロックの操作手順

次の手順で、タイムコードを外部ロックさせます。

〈TCG〉スイッチを〈F-RUN〉にする。

〈DISPLAY〉スイッチを〈TC〉にする。

メインメニュー→[I/F SETUP]→[GENLOCK]→[GENLOCK]で[GL IN]または[SDI IN]に設定する。

タイムコードの規格を満たした位相関係にある基準タイムコードとリファレンスビデオ信号を、〈TC IN〉端子と〈GENLOCK IN〉端子または〈SDI IN〉端子へそれぞれ入力する。

内蔵タイムコードジェネレーターは、基準タイムコードにロックします。ロックしてから約10秒経過した後は、外部からの基準タイムコードの接続を外しても、外部ロック状態は保たれます。

  • ゲンロックの入力基準信号が乱れた場合、正常に記録できません。ビューファインダー画面に[TEMPORARY PAUSE IRREGULAR SIG]が表示され、クリップが分割されます。また、タイムコードの連続性も保証されません。信号が正常に戻ると記録を再開します。ただし、インターバル記録やワンショット記録、ループレックのときは、記録を再開しません。

  • 外部ロックの操作をすると、タイムコードは瞬時に外部のタイムコードにロックし、外部タイムコードの値と同じ値がカウンター表示部に表示されます。シンクジェネレーターが安定するまでの数秒間は、記録モードにしないでください。なお、タイムコードは〈TC IN〉端子信号にロックします。〈SDI IN〉端子から入力されるHD SDI信号のタイムコードにはロックしません。

  • 24PNで外部ロックさせるときは、必ずノンドロップフレームのタイムコードを入力してください。ドロップフレームでは外部ロックできません。外部ロックした瞬間、画像が乱れることがあります。5フレーム周期を合わせるためであり、異常ではありません。

  • メインメニュー→[REC/PB]→[REC FUNCTION]で[PRE REC]を[ON]で使用している場合、記録直前にタイムコードをレックランからフリーランに切り替えたり、〈TC IN〉端子に外部タイムコードを入力してスレーブロックさせたりすると、乱れた映像や停止したタイムコードが記録されることがあります。

外部ロック時のユーザーズビットの設定について

〈TCG〉スイッチを〈F-RUN〉に設定した場合、タイムコードのみが外部からのタイムコードにロックされます。ユーザーズビットを外部からの入力値にロックさせるには、メインメニュー→[REC/PB]→[TC/UB]→[UBG MODE]で[EXT]、およびメインメニュー→[REC/PB]→[TC/UB]→[VITC UBG MODE]で[USER/EXT]に設定します。

外部ロックを解除するには

外部タイムコードの供給を止めてから、〈TCG〉スイッチを〈R-RUN〉に設定します。

外部ロック中に、電源をバッテリーから外部電源に切り替えるときのお願い

タイムコードジェネレーターの電源の連続性を保つため、〈DC IN〉端子に外部電源を接続してから、バッテリーを抜いてください。バッテリーを先に抜いたときは、タイムコードの外部ロックの連続性は保証されません。

外部ロック中のカメラ部の外部同期について

外部ロック中、〈GENLOCK IN〉端子または〈SDI IN〉端子に入力されるリファレンスビデオ信号により、カメラ部はゲンロックがかかります。

タイムコードのスーパーインポーズについて

撮影・再生中にビューファインダーや液晶モニターにタイムコードを表示させるには、メインメニュー→[VF]→[VF INDICATOR]→[TC]で[TCG]、[TCR]、または[TCG/TCR]に設定します。

これらのタイムコード表示をモニター出力や〈SDI OUT1〉端子に接続した機器にも表示させるには、次の操作をしてください。側面の〈MON OUT CHARACTER〉スイッチを〈ON〉に設定し、メインメニュー→[I/F SETUP]→[OUTPUT SEL]→[SDI OUT1 CHAR]で[ON]に設定します。

なお、カラーバー表示中にタイムコードを表示させるには、メインメニュー→[VF]→[VF INDICATOR]→[TC ON COLOR BAR]で[ON]に設定します。