フランジバック調整

ズーム操作のときに望遠・広角の両方で焦点が正確に合わない場合は、フランジバック(レンズの取り付け面から結像面までの距離)の調整をします。

一度調整すると、レンズを交換するまで再調整の必要はありません。

通常のレンズの場合

co_body_normal_lens

本機にレンズを取り付ける。

レンズケーブルも忘れずに取り付けてください。

レンズの絞りを手動にし、絞りを開放にする。

フランジバック調整用チャートから約3 m離れた距離で、適正な映像出力レベルが得られるように照明を設定する。

映像レベルが高すぎるときは、フィルターやシャッターを使用してください。

F.f(フランジフォーカス)リングの固定ねじをゆるめる。

手動、または電動でズームリングを望遠端の位置にする。

フランジバック調整用チャートを写し、距離リングを回して焦点を合わせる。

ズームリングを広角端の位置にし、F.f(フランジフォーカス)リングを回して焦点を合わせる。

このとき、距離リングは動かさないでください。

望遠と広角の両方の位置で焦点が合うようになるまで、手順57の操作を繰り返す。

F.f(フランジフォーカス)リングの固定ねじを、確実に閉める。

オートフォーカス対応レンズの場合

オートフォーカス対応レンズの場合、次の手順でズームとフォーカスを自動的に操作して、フランジバックの調整ができます。

co_body_normal_lens_AF

本機にレンズを取り付ける。

本機の〈POWER〉スイッチを〈OFF〉にしてから取り付けてください。

レンズケーブルも忘れずに取り付けてください。

レンズの絞りを手動にし、絞りを開放にする。

フランジバック調整用チャートから約3 m離れた距離で、適正な映像出力レベルが得られるように照明を設定する。

調整用チャート周辺に他の被写体を置かないようにしてください。

レンズの〈ZOOM〉スイッチを〈SERVO〉側にする。(電動ズームモード)

本機の設定メニューを変更して、フランジバックを調整する。

メインメニュー→[MAINTENANCE]→[LENS ADJ.]→[FB ADJ.]で[EXECUTE]を選択する。

ジョグダイヤルボタンで、[YES]を選択し、ジョグダイヤルボタンを押す。

調整中は、ビューファインダー画面に[ACTIVE...]というメッセージが表示されます。

調整が完了すると、ビューファインダー画面に[FB ADJ. OK!]というメッセージが表示されます。

調整が正しく行われなかった場合は、ビューファインダー画面に[FB ADJ. ERROR!]というメッセージが表示されます。その場合は、被写体や照明の状態を確認し、再度、絞りを開放して調整をやり直してください。